加藤米菓について

昔ながらのおいしい手焼き煎餅

一枚一枚、心を込めて焼いています。写真は、炭火焼きの様子

先代、加藤富三郎が煎餅屋をはじめ富三郎の名前を一字とり、
加藤米菓店(富)として70年が経ちました。

あの頃はおやつと言えば「かりんとう」と「お煎餅」が主流でした。
みんなに喜ばれるおやつのひとつとして家族の団らんの中にはお煎餅がありました。
だからこそ、美味しい手焼き煎餅を作り続けていこうと日々試行錯誤し続けて今日に至ります。

この70年の年月のなかで、人々の嗜好品の変化を感じます。
いろんな食品があるなかで、加藤米菓店(富)は、日本人なら誰もが感じられる、昔ながらの素朴な懐かしい味になるよう努力し続け、そしてその努力は今も変わらないものでございます。



あいだみつを氏によるデザイン

あいだみつを氏によるデザイン

40年ほど前に、書家で詩人のあいだみつをさんと出会いました。
そして「じねん焼き」と名付けてもらい、加藤米菓店(富)の包装紙や箱のデザインを全て手掛けていただきました。

~じねんとは自然のことです
 遠いむかしから
 日本人がたいせつにしてきた自然のことです
 自然のこころ 自然の味を
 一枚一枚の中に生かすことに苦心しております
 お客さまから
 「これはうまい!!」とお声がかかれば
 望外の幸せでございます~

これは、あいだみつをさんが考えてくださった言葉で、
当店のしおりに書かれているものです。
この言葉が原点なのです。
これをモットーに日々精進するのみなのでございます。


こだわりの手焼きせんべい

加藤米菓店(富)が、是非皆さまに一度食べていただきたいお煎餅は、
手焼きの薄焼き、天日干しで刷毛付け煎餅、厚焼きの手焼き刷毛付け煎餅があります。
その中の天日干し煎餅で、裏話と言いますか失敗談をひとつ。

天日干し煎餅は、お煎餅の生地を屋根にのせて、太陽の恵みで乾燥させています。
天日で乾かしたお煎餅は、やはり一味違う甘みのある煎餅になります。
今年の夏は猛暑でしたので、予想以上に早く乾きすぎてしまったりしました。
でも、乾かしすぎたと思ったお煎餅は、程よいやわらかさに焼きあがり
醤油をつけてみたらひと味ちがった昔風の素朴な煎餅に出来上がりました。
結果的には「失敗は成功のもと」となったのです!
「これでいい」ということはなく、美味しいお煎餅をつくるために試行錯誤し続ける日々なのです。

会社で仕事中にこっそりデスクで当店のおせんべいを食べようとした人が
袋をあけて一口かじったら、胡麻と醤油の香ばしい香りが一瞬に部屋に広がり
すぐに皆に知られてしまった、という逸話もあります。
皆様もくれぐれもお気をつけくださいませ(笑

加藤米菓店(富)従業員一同

加藤米菓店(富)従業員一同、皆様のご来店を心よりお待ち申し上げます。