じねん焼き(富)加藤米菓(佐野市)昭和22年創業~遊楽里【ゆらり】(2005年冬号)


※平成17年冬 遊楽里【ゆらり】に掲載された記事より抜粋

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カラー写真付きで掲載されました

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2005年冬号 遊楽里【ゆらり】に掲載

じねん焼き(富)加藤米菓(佐野市)
昭和22年創業

いまではお目にかかれなくなった手焼きのせんべい。
同店の看板商品「じねん焼き」は、
昔懐かしい手焼きにこだわった逸品である。

厳選したうるち米を洗米し、
製粉、蒸練、伸ばしの行程を経た後、天日で自然乾燥。
ここで約7割の水分を取る。
手焼きの作業は、炭火に限りなく近い遠赤外線でじっくりと。
下火しか使わないのが二代目店主のこだわり。
片側がつねに空気と触れている状態で焼く。
これが米本来の風味を最大限に引き出す秘訣だとか。

遠火で1枚1枚ていねいに焼く作業は手間暇がかかるが、
昔ながらのせんべいの味を再現するために妥協はしない。
1枚焼き上がるのにおよそ5~6分。
つぎからつぎへとおいしそうなキツネ色の
せんべいが焼き上がる。
焼き上がるとすぐ醤油ダレが刷毛で手際よく塗られる。
熱々のせんべいに塗った瞬間、ジュワーッという音とともに
香ばしい香りが立ちこめてくる。
刷毛を使うのは醤油ダレの香りを生かすため。
「せんべいは手焼き7割、刷毛3割で味が決まる」。
これがご主人の哲学だ。

 

 

 

 


(投稿日:2013年04月30日)